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白砂糖は身体に悪い?詳しく解説
目次
甘味料・香料一覧
ロハスが販売している甘味料・香料一覧はこちら。気になる方はぜひチェックしてみて下さい。
白砂糖と黒砂糖の違い
黒砂糖は細かく刻んだサトウキビを絞って出た汁を石灰と一緒に煮て要らない成分を取り除き、煮詰めてできます。 白砂糖は途中までは黒砂糖と同様、その後さらに"ろか"したりお湯で洗ったり、 活性炭などで甘み成分のショ糖以外の成分を徹底的に取り除く作業が加わります。 その後遠心分離機にかけショ糖の結晶を取り出します。 その結果、白砂糖はミネラル分はほとんどなく、グラニュー糖に関しては最もショ糖の純度高く99.9%以上がショ糖とされています。 一方黒砂糖はミネラルなどショ糖以外の成分が15%ほどあります。
砂糖の作り方
砂糖は下記工程で作られます。
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1. サトウキビの収穫
2. 小さく刻み汁を搾る
3. 石灰と煮て不純物を取り除く
4. さらに不純物を取り除く
5. 煮詰めて結晶を作る
6. 遠心分離機にかけて結晶を取り出す
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上記3の工程後、汁を煮詰めて固めたのが黒砂糖、汁を煮詰めて結晶を作り少量の水を加え練るとできるのが和三盆。
上記6の工程後、取り出した結晶が白砂糖、結晶を取り出した糖液を煮詰めてできるのが三温糖。
白砂糖に関する噂
白砂糖に関してネット上でいろいろな噂がはびこっています。でも実際はどうなのでしょうか。いくつかご紹介します。
骨を溶かすってほんと?
砂糖が乳酸に変わり、酸性に傾いた血液を骨のカルシウムで中和するという説。 実はこれは根拠の無い説で、骨のカルシウムが血液の酸性度の調整に使われることはないとされています。
キレやすくなるってほんと?
"白い麻薬"と言われていますが、大量に摂取すると血糖値が急激に上がりインスリンが大量分泌されます。 すると血糖値が低くなるため落ち着かない・イライラするなどと言われています。 とはいえ、あくまで一つの説ですので、他の要因もあわせて考えてみる必要はあるかもしれません。
白砂糖は漂白している?
白砂糖がなぜ白いのか、それは漂白しているから。という噂ですが、漂白はされていません。 前述している通り不純物を限りなく取り除き、純粋な砂糖の結晶だけを取り出すします。 砂糖の主成分であるショ糖の結晶は無色透明。結晶の表面で光が乱反射することで白く見えます。 ですので、白いのは不純物が含まれていない証拠です。
茶色い砂糖は健康的で、白砂糖は不健康
白砂糖が不健康といわれるのは、ミネラル分がほぼないことが理由の一つです。 茶色い砂糖は、白砂糖に比べミネラル分が含まれており、黒砂糖の場合だとショ糖以外の成分が約15%ほどあります。 白砂糖とほぼ製造工程が近い三温糖の場合は約0.25%ほど含まれておりますので、間違ってはいないようです。 とは言え三温糖に関しては、差があるとは言えない量ですので、健康的とは言えないかもしれません。
血糖値と糖精度の関係性
白砂糖など精製されたものは、消化吸収が早い分消耗も早いので、血糖値の上下が激しくなります。 黒砂糖・きび砂糖・てんさい糖などは精製度が低く消化に時間がかかるため、血糖値の上下が緩慢になります。 精製度が低い分、カリウム、カルシウム、リンなどさまざまなミネラルが含まれています。 そのため、白砂糖よりも黒砂糖などの方が良いとされています。
血糖値の急上昇で起こりえる危険
肥満、頭痛、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などがあげられますが、その原因は、血糖値が上がると分泌されるインスリンです。 インスリンは血糖値を下げる働きがありますが、過剰に分泌されると余った糖を脂肪として蓄積するほか、血糖値を急激に下げることで起こる病気のリスクが上がります。 そのため食後の血糖値の上昇が緩やかな"低GI"と呼ばれる甘味料を使ったほうが健康に良いとされています。
→ "低GI値"ってなに?GI値と糖について解説「白砂糖=悪」とは言い切れない
これまで白砂糖の危険性について述べてきましたが、全てが悪というわけではございません。
例えば白砂糖は色や風味がない分、食材の香りや色、風味を活かすことができ、料理を引き立てる役割があります。
三温糖も角煮などで使うとコクがでて美味しいともいわれています。
健康に良いとされている黒砂糖でさえ、大量に摂取することは決して良くありません。
原材料や製造方法を知り、それが身体に与える影響も考え食生活を送ることが何よりも大切なのではないでしょうか。
おすすめ商品
ロハスでオススメしている甘味料はこちら。ひとえに甘味料といえど味や風味も異なります。料理によって変えてみるのも良いかもしれません。ぜひチェックしてみてください。
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ロハステビアスイート
砂糖の代わりとしておすすめなのがこちらのロハステビアスイート。原料はステビアとエリスリトールの2つ。植物性100%で低GIと身体に優しい甘味料です。
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オーガニックローアガベシロップ
こちらはシロップタイプの低GI甘味料、ローアガベシロップ。ブルーアガベ100%で身体にも優しい。上品な甘さとスッキリとした後味が特徴です。
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オーガニックメープルシロップ
メープルシロップは市販品も多く人気の甘味料です。特にこちらはサトウカエデの樹液100%で作られたピュアメープルシロップです。
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オーガニックココナッツシュガー
こちらはココナッツを原料とした甘味料。ココナッツは美容にも良い成分が豊富ですので、女性におすすめ。気になる方はぜひお試しください。
まとめ
この記事では、「白砂糖」について解説いたしました。 砂糖は、スイーツはもちろん普段の料理でも必要な調味料の一つです。 美味しい料理をこれからも楽しむためにも、きちんと特性を知り、必要量を守って使っていくことが大切です。 そして、世の中にはいろいろな種類の甘味料が存在します。自分にあった甘味料を探してみてはいかがでしょうか。
監修者プロフィール
1968年生まれ。
JFAA公認フードアナリスト、調理師米国LLCAI公認ローフードシェフ&インストラクター。
外資系大手食品会社を経て、 2007年、札幌に北海道初となるローフード専門店「ローフードカフェLOHAS」をオープンする。
ローフードシェフの学校である米国Living Light Culinary Arts Instituteで学び、 同校公認のローフードシェフ&インストラクター資格を取得。
全国各地で講演活動や料理教室を行い、ローフードの普及に努めている。
・ 土門大幸著書一覧
・ 2019 VEGETARIAN AWARD 書籍賞受賞
・ 一般社団法人 日本ローフード協会 理事長
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